ロータリーモアは、ブレードの刃先を高速で芝草の茎にたたきつけて切断します。きれいに切るためには刃先が鋭利であることが重要です。刃先が鈍っているときたない切り口になるだけでなく、刈り込みのためにエンジンのパワーを非常に多く消費するようになります。ロータリーモアで刈り上がりが思わしくない場合に一番多い原因は、刃先が鋭利でないこと、またはブレードが曲がっていることです。
研磨のためにブレードを外した時には必ず:
警告
ブレードの磨耗を放置すると、セール部とフラット部の境界面に割れが発生します。これを放置するとセール部が外れてハウジングの下から飛び出し、周囲の人に当たって大怪我をするなど重篤な事故が発生する恐れがあります。
研磨方法
研ぎにかかる前に、ブレードが変形していないことを確認してください。平らな面にブレードを置いて点検します。
注意
変形しているブレードを「修正」したり、割れかけているブレードを溶接で「修理」しないでください。必ず、新しい TORO ブレードに交換し、規格にあった安全な状態でご使用ください。
ブレードを研磨するときには、刃先の角度を変えてしまわないようにブレードの上面だけを削ってください。ブレードの底面を削ったり、両刃状に削ったりしないでください。ブレードの一番低い部分が刃先になって最初に芝草に当たるようにしないと、きれいに刈りにならず、また刈り込みに非常に多くのエンジンパワーを浪費するようになります。
警告
人身事故防止のため、研磨作業はシールドマスクやゴーグルを着用して行ってください。
研磨後は必ずブレードのバランスをチェックしてください。ブレードバランザーを使って点検すると簡単です。バランスがとれていれば、ブレードは水平になって停止します。バランスがとれていないと、ブレードは重い側が下がった状態で停止します。バランスが悪い場合は、重い側を少し削ってください。刃先の下を削らないでください。刃先の形状が変わると刈り上がりが悪くなり、エンジンの力をより多く必要とするようになります。
ブレードボルトのトルク
ブレードを取り付ける際には、ブレード固定ボルトを所定の値にトルク締めしてください。トルク締めには、エアレンチや電動レンチを使わないでください。ねじ山を保護するため、必ず通常のトルクレンチを使って締め付けてください。
刈り込み中にブレードが固いものに当たった場合には、必ずそのブレードの締め付けトルクを点検してください。